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[看護部長 → 看護部長]
水田さん(仮名) 52歳
看護部長として中規模の総合病院で活躍してきた水田さん
しかし、病院の経営状況や運営方針を含め、将来性に不安を持ちはじめたことがきっかけで、看護部長として次のステージへいくことを考えるようになる。
「もっとしっかりしたところで働きたい」という考えが強くなり、いい条件があれば転職をするというスタンスで当社に問い合わせてくる。
問い合わせの時点では、情報があるのかないのかといった漠然としたところから始まっている。
転職をするにあたって重視する点は、まず第一条件となる病院の考え方。
しかも、本人は転職に対してそこまで積極的というわけではなく、あくまでよい条件があれば程度というのもポイントだった。
案件も非常に出にくく、条件も厳しいため転職活動はすぐさま暗礁に乗り上げる。
水田さんのビジョンも、特に方向性が見いだせておらず、そこを明確にすることから仕切り直しとなった。
そもそも、「しっかりしたところ」とは、どういったところなのか。
この点を深く掘り下げるために、キャリアコンサルタントと何度も話し合いを行うこととなる。
話し合いの中でわかったことは、病院側の医師主体の封建的な考え方と、自分の思い描く職場のギャップだった。
一部の総合病院では、今も古くからの体質が色濃く残っており、典型的な男性社会が形成されているところもある。
長くそうした中で勤務してきた水田さんにとって、やはり健全な職場環境というものに対してあこがれが強かったのだ。
話し合いの末に出てきた心の奥にある思いを、キャリアコンサルタントは最終的な目的ととらえる。
案件も数件あったが、そのどれもが古い体質のところばかりで、水田さんに提案することはなかった。
約1年半が経過したとき、ひとつ面白い案件が出てきた。
医院長が変わり、古くからの体質を刷新するため人材を入れ替えているところで、看護部長も募集しているとのこと。
経営状況が今までよくなかったらしく、それに伴う人員の入れ替えなので、まったくの新しい体制になることも水田さんに押す要因となった。
話をしたところ、まずは病院側の話を聞きたいということで、面接をすることに。
面接の席で水田さんは相手の話を聞く前に、自分はどのような病院を求めているかなど条件を先に伝え、相手がどう反応するかという形で話を進めた。今まで就労してきたところで、一人女性で頑張ってきたことから非常に能力は高い人材だったが、向上心の強さからか他人にも厳しく、物事をはっきり言うタイプであり、あまり面接向きの人ではないのだ。
しかし若い医院長は、逆にそのはっきりと物事をいう水田さんに対して、この人ならば古い体質の残る現在の病院を変えてくれると感じたようだ。
水田さんの話を一通り聞いてから医院長は病院のこれからの展望を話し、看護部長に求める役割などを説明した。
現在の就労先で、このような話が通ることもなかった水田さんにとっては、拍子抜けだったようでそのあとは医院長の話の流れで採用となった。
この転職は非常にまれだが、現在の職場での本人の立ち位置を理解したうえで、求人側の裁量がどこまであるかにより、能力の高い人材もトントン拍子に転職が決まるケースである。
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